12 ◆  真澄(ますみ)気吹法(いぶきのり)とは

 私たちの生命は空気無しでは一刻も生きられません。生存必要条件には空気、水、食べ物等の天恵物が有り常日頃の感謝の心を持ちましょう。
 その呼吸は一時も欠かせないのに忘れがちですが純正な古新道、神之道では呼吸法を伝えています。この呼吸法は健康長寿を保つのみならず、人が万物の霊長としてふさわしい品格を備えるためにも重要な事として教えているのです。この呼吸法を『真澄気吹法』といいます。 この真澄気吹法について道ひらき図書の『神之道初学』から引用して見ましょう。
 「真澄気吹法は静かに穏やかに、長く丸く鼻から吸い入れて、また静優長円に口から吹く呼吸であって深呼吸とは全く異なるのである。世間にありふれた正座法、呼吸法、霊法などは凡てことごとく深呼吸を教え、医学者もこれに共鳴しているのは実に危険のことで、これがため健康を害する人が随分ある。道斉も始めこれで失敗し、知人中にも岡田式その他の呼吸法によって助膜炎や肺患に陥った人も多い。元来内臓機能中の胃、肺等の袋は決して頑強なものではない。故に衛生家はこれを保護するに暴飲暴食を戒めて、胃袋は常に七八分満たすを限度とせよとおしえるがしかしそれとは反対に肺には十二分に呼吸させるのが良いと教えている。これも誤解の甚だしいものである。常に深呼吸をなし肺の呼吸力を強大にしておけば一朝有事の時に役立つと論ずる人もあるが胃袋を満腹にしておく習慣は慢性胃拡張病を生じて、有事の時の用意とならず、却って万病の元を作るように、深呼吸法によって慢性肺拡張症に陥ったとすればその生命短縮の害は胃の場合より遥かに大と言わねばならない。それ故無病長生を望むものは必ず胃も肺も常に七八分を満たし、慢性拡張を防ぐ心がけが大切である。なおこの呼吸法を怠らず持続すれば長寿を得ると同時に祖霊との間に彼我の呼吸活動が合致し神人合一の妙境に達することができる」とあります。また道ひらき会発行の『鎮魂入門・霊素発輝』には実際にどのように行なうか詳しく解説されていますので研究してください。
 巷では様々な呼吸法を行っていますが、自然でない急激な吸気呼気もかえって人体を損ないます。特にヨガの呼吸法などは健康を害するのみならず、身添気の呼吸と波長を合わせる事になりますので絶対してはいけません。




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